Editor's note 2010/2

 <去年の2月はこのノートに何を書いたかなー>と思って見返したら、カッパ(わかやま)が「ヤング@ハート」というアメリカの高齢者コーラス・グループのことを書いていました。偶然は重なるもので、今年は私もちょうどそのグループのことを考えていたので、思いつくままに・・・
 

 去年のちょうど今頃、楽友三田会総会新年会でこんな話がでました。

先輩 「オイ、いつも冒頭にやる『黙祷』、あれ止めさせろよ!」
私  「お気もちはわかりますがねー、そんなこといえませんよ」
先輩 「・・・・・・」。

たったこれだけの会話ですが、周囲の人たちも困った顔をしていました。私も内心<去年の物故者を悼み、黙祷を捧げる気もちはよく分かる。だが、楽友会としては芸がねーなー>と毎年思っていました。が、代案がないから慣例に従わざるをえず、黙っていたのです。

これが教会だともっとスマートです。ある教会では毎年11月2日の死者を記念するミサで、司祭が逝去者の名を告げると会衆が、短いけれどとても美しいグレゴリオ聖歌で応唱していました。キリスト教はやはり「歌う宗教」です。けれど楽友会のレパートリーにはそれに相当する曲がありません。レクィエムは何曲も歌いましたが、ふさわしい小曲がないのです。

 そんな時カッパが上記グループのことを書き、その歌っている実景をYouTubeで見せてくれました。そのURLを開いたとたんに私は「これだ!」と叫びました。<先輩も皆も、これなら共感できる!>と思ったのです。

曲は“Forever Young”というBob Dylanの渋い名曲。それを平均80歳というアメリカのお爺さんお婆さんたちが、地元の刑務所の慰問ライブで歌います。当日の朝、病気で死んでしまった仲間に捧げるといって歌いだします。悲しみを乗り越え、深い思いをこめて亡き仲間を偲びつつ合唱しているのです。その人たち、そしてそれに聴きいっている受刑者たちの何ともいえない、あたたかな表情。そしてしみじみとした心の交流!

 すぐにカッパに楽友会用アレンジを頼みました。が、いつしか春がきて、夏が過ぎ・・・やがて忘れてしまいました。ところが突然、1年たった先月の25日に譜とカラオケが送られてきたのです。彼には様々な思いが交錯し、つい延びのびになってしまったようです。けれど、もう今年の新年会には間に合いません。

<どうしようかな>と考えていたら、これまた偶然、1月28日付の朝日新聞夕刊に「ヤング@ハート」に関する記事が載りました。何と彼ら34人が初来日して3月18日から10日間、神奈川・東京・兵庫・愛知の各地を経巡って6回公演するというのです。すでに欧州や豪州、カナダでも公演を成功させているとのことです。驚きました。

日本で“Forever Young”を歌うかどうかは分かりませんが、歌うならぜひ聞いてみたいと思います。決してうまい合唱とはいえません。が、老いてなお人々の共感を呼ぶその歌心、そして何よりも単にしめやかに故人を追悼するだけではなく、故人の想い出とともに「いつまでも若く」歌える喜びをひしひしと感じさせられるところに、何ともいえない共鳴を感じます。

ふと「四十、五十は洟垂(はなた)れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ」という渋沢栄一の名句が頭をよぎりました。それで<そうだ!“Forever Young”は我ら「働き盛り」のOSF合唱団にこそふさわしい>と思うに至りました。カッパも納得、すぐに男声合唱版を送ってくれました。早速レパートリーに加えましょう。ちなみにOSFは男だけですが平均71歳です。

心も軽く気も軽く、久しぶりに雪景色の美しい公園を歩いてみたら、枯れ木にたくさんの雀がたむろし、ピーチク・パーチク楽しげに囀(さえず)っていました。(2月5日/オザサ)


Young at Heart

 ”Forever Young”:小笹主幹にこの曲のアレンジをといわれて、1週間後には混声の譜面ができていました。楽友の1人にすごい感性の耳を持った同期生がいます。この歌を新年会で「物故者への黙祷」の代わりに、みんなでしみじみと唄おうというアイディアがあることを話したところ、「私には唄えないだろう」という返事が返ってきました。
 

どういう意味だと思われますか?こんなに胸を打つ重い歌を軽々しくは唄えないという意味です。楽友の皆さんは、この譜面を見たら初見で唄えてしまうでしょう。しかし、この歌が唄われた状況や背景を知らない人が歌っても魂の入らない仏同然だと考えられたのではないでしょうか。

「おーーっ」、カッパは唸りました。「喜んで唄いたい」というかと思っていたら正反対の反応です。歌詞を書き入れてないままの譜面はPCにしまわれて、やがて年が明けてしまいました。その上、カッパの霍乱で正月早々19日も娑婆に戻れず、自宅に戻ったのが23日でした。そのファイルを引っ張り出して、歌詞を打ち込んでオザサに送ったのが25日です。いろんなことがあります。昨年、見ても聴いてもいない人のために・・・

http://www.youtube.com/watch?v=W4kqfYsOe4M

↑は消されています。

↓こちらを見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=VPDk-QE-Px4

これも消されました。

では、

Forever Young

(上手く見られない場合は、右クリックで保存してください)

この爺さん婆さんのコーラス隊、唄う技術は楽友の皆さんの10倍も下手かもしれません。しかし、人を感動させる歌が唄えることに関しては、申し訳ありませんが、皆さんの10倍以上も上です。歌は声のよさや技術じゃないのです。

ふと思い出しました。昔々、伴さん有雄さんのことが振って唄った「希望の島」には魂が震えたものです。そういう感動がなくなって久しいです。

アレンジしながら弾き語りで唄ってみました。"Forever Young, forever young"では胸が詰まります。下記のようなお知らせが出ました。明日、6日にテレビで映画を見せてくれるのだそうです。

編集ノートを7日に出したのでは間に合いません。2日繰り上げてアップしてしまいます。見損なった人にはDVDが発売されています。(わかやま・2/5


─────────────────────────────────
ドキュメンタリー映画「ヤング@ハート」 地上波 初オンエアが決定!
─────────────────────────────────

平均年齢80歳、世界一イカしたロックンロール・コーラス隊「ヤング@ハート」。
初来日まであと1ヶ月半あまりとなりました。

そんな中、彼らのドキュメンタリー映画「ヤング@ハート」の
地上波初オンエアが決定しました。
放送は2/6(土)深夜(26:43〜28:53予定)
TBSテレビ(関東ローカル)にて。

彼らは、アメリカ、マサチューセッツ州に1982年に誕生した
「やんちゃな年金生活者たち」と評されるコーラス隊。

メンバーは73歳から89歳のおじいちゃんとおばあちゃんたち!そんな彼らが
歌うのは、ビージーズ、ポリス、デヴィッド・ボウイ、ジミ・ヘンドリックス、
ブルース・スプリングスディーン、ボブ・ディラン、ジェームス・ブラウン・・・。

そうそうたるアーティストの曲をレパートリーとしている彼らの姿を
是非映画でご覧下さい。

また、公式サイトで先月末までみなさんから募集したヤング@ハートに
歌ってもらいたい日本のロックナンバーを、無事彼らのもとへ届けました。
「来日までの期間、猛練習を積んでみなさんに素晴らしいナンバーをお届けします。
どの曲を歌うか当日まで楽しみにしていて下さい!」というコメントも届きました。
はたして彼らがどんなナンバーを歌ってくれるか・・・。

期待して待ちたいと思います!!

************************************
★「ヤング@ハート」特集ページはこちら
http://click.eplus.jp/?4_964686_27675_1
************************************

◇【手数料0円!】すぐチケ公演一覧はこちら
http://click.eplus.jp/?4_964686_27675_2

◇お気に入り登録の追加・削除はこちらからどうぞ
【配信地域】も選ぶことができます
http://click.eplus.jp/?4_964686_27675_3

◇CD/DVD購入もイープラス
http://click.eplus.jp/?4_964686_27675_4