リレー随筆コーナー

東芝フィルハーモニー合唱団・欧州演奏旅行・旅行記
2003年
4/27
4/29
5/1

世界遺産ヴィース教会(ドイツ)
デュッセルドルフ ヨハネス教会(ドイツ)
プリマス セントアンドリュース教会(イギリス)



  川村 和男(15期)

カッパさんから原稿執筆依頼をいただき、小生の所属した企業合唱団での14年前の欧州演奏旅行記を書かせていただきます。何か1つでも皆様のご参考になれば幸いです。

帰国後、岡田忠彦先生に演奏旅行のご報告を致しました。「世界遺産ヴィース教会は、ツィンマーマン(ドイツ・ロココ建築設計者として名高い)が設計したロココ建築の最高傑作(1754年完成)で、授業で生徒たちに素晴らしさを教えていたよ!」と岡田忠彦先生が懐かしそうに話された事を思い出します。

3年間の演奏旅行準備期間を経て2003年4月には「イラク戦争の勃発、SARSの流行」で直前まで旅行中止も議論されました。団員85名(家族含む)で日本を出発しミュンヘンに到着。翌26日は、時差ボケの中、バスで移動し世界遺産ノイシュバン・シュタイン城を見学。城内の「歌の殿堂の大広間」で、ワーグナー作曲 楽劇「タンホイザー」から「歌の殿堂を讃えよう」を団員で合唱しました(数分間、係員の了解を得て、「大広間」を貸し切りにして頂きました)。

その後、南ドイツの世界遺産ヴィース巡礼教会へバスで移動。牧草地に囲まれたヴィース巡礼教会の外観は簡素ですが、内部は豪華なロココ調。聖堂後方の聖歌隊席(2階)でパイプオルガンを伴奏にモーツァルト「C-moll大ミサ」のリハーサル。歴史的な教会の響き、オルガンの音色に溶けあう合唱のハーモニーに感激しました。フッセンに宿泊した翌朝は、日曜礼拝のミサに聖歌隊としてモーツァルト「C-moll大ミサ」を演奏。ミサ終了後は、正面祭壇・内陣でミニコンサートを開催。(演奏曲目 山田耕筰作曲・三善晃編曲「この道」他、ラッター”The Lord less You and Keep You”他、武満徹「死んだ男の残したものは」他)このヴィース巡礼教会での演奏は、まさに夢のような素晴らしい体験が出来ました。

お客様の感想は「はるばる日本から合唱団が参加されたミサは大変意義深く、素晴らしかった。ミニコンサートは、武満徹の曲に特に感銘を受けた」との嬉しいコメントを数多くいただき、音楽は国境を超え、感動を共有できることを再認識しました。ミニコンサートでは、入場料(約千円)をいただきましたが、全額をヴィース巡礼教会に寄付をしました。


ヴィース巡礼教会 外観


ヴィース巡礼教会 聖歌隊席


ヴィース巡礼教会


ヨハネス教会

午後はバスでローテンブルグへ移動し1泊。翌28日、朝、市内観光の後、デュッセルドルフ ヨハネス教会(ドイツ)へ移動して、夕刻にリハーサル。翌日は、ランク教会聖歌隊と合同演奏会。ドイツ人の体格に比例した声量に圧倒されました。

演奏会終了後は交流会(打ち上げ)を同じ教会の大きな部屋で実施。団員が各自サンドイッチ等、軽食、飲み物を持参する質素なもので、カルチャーの違いを体験しました。この演奏会収益も、地元の小児ガン病院に寄付をしました。

翌30日は、自由行動時間に電車に乗りケルン大聖堂を見学。大伽藍に圧倒され、ライン河の雄大さが印象に残りました。


ヨハネス教会 合同演奏会

午後は、空路ロンドンへ、空港からバスで最後の演奏会を開催するプリマス(1620年、メイフラワー号が新大陸へ出発した港町)へバスで移動。夜間にセントアンドリュース教会でプリマス大学合唱団(大学生、職員、一般の市民で構成)とリハーサル。JSバッハのカンタータを見事に演奏する合唱団でした。ベースパートに女性が参加して、普通に歌っている事に驚愕しました。

翌5月1日は本番、残響が豊かな教会で、単独演奏、合同演奏とも満足の出来る演奏会になりました。演奏会終了後、ホテルで交流会を実施し、日本から団員が持参した日本的な土産プレゼント。現地の団員が焼いた記念のデコレーションケーキをいただき、盛り上がりました。プリマスには当時、東芝のテレビ組み立て工場が有り、演奏会の収益金やテレビ、DVDを現地の小児ホスピスに寄贈しました。


セントアンドリュース教会

この演奏旅行の目的である、
1 西洋音楽の原点である教会の響きの体験。
2 現地合唱団との交流と社会貢献。を達成できたことは嬉しい事でした。
  この演奏旅行の体験は、小生の合唱活動の最高の思い出の1つになっています!

リレーのバトンは同期(15期)の角谷哲朗さんに引き継ぎます。

(2017/2/7)

紆余曲折の末、9期の市村正明さんにバトンを渡しました。

(2015/5/9)

    


編集部より 何十年も直接話をしたことがなかった川村和男君(15期)が、羅漢の指揮者の一人となってから演奏会で顔を覚えた。そして、昨年は舘野さんの「音楽サロン」では、いい写真を撮って送ってくれた。私が喜ぶので、何かのイベントにはカメラを持ち込み、編集部のいい協力者になってくれている。他にも、テレビでの楽友関連の放映の案内やYouTubeでビデオの案内までしてくれている。

そんなことで気安くものが頼めるほど親しくなった。2月3日にリレー随筆の第一走者の役を依頼した。

「提出期限があったら教えてください」

「そんなものない」

そうしたら、今夜、原稿と写真がメールに添付されてきた。あー、気持ちがいい!(2017/2/7.・かっぱ)

バトンを渡された角谷君がゆっくり筆も持てない状況で、止む無く同期の人に頼めど、つぎつぎ断られて、ついに世話人、市村正明(9期)さんにたどり着きました。お疲れです。

みなさん、原稿依頼されたら名誉なことと受けてください。(2015/5/9・かっぱ)


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