随筆コーナー

ベスト「映画音楽」とは

2025年8月23日


飯田武昭(6期)


猛暑のこの夏、BLOG仲間との気楽な談義の一つ、≪ベスト映画音楽≫についての意見交換です。

お時間があればご笑覧ください。 飯田武昭

ベスト「映画音楽」とは

皆さん
昨夜はテレ朝で『映画音楽ベスト20』を、そして、引き続き21時からはEテレの『ヘンリー・マンシーニ生誕100年映画音楽特集』を観ました。

*映画音楽ベスト20は音楽関係者と音大生が選んだ曲で、葉加瀬太郎さんが解説。 ベスト20は;
1)スター・ウォーズ   
2)*サウンド オブ ミュージック
3)ハリー・ポッターと賢者の石    
4)レ・ミゼラブル
5)タイタニック(My Heart Will Go On)
6)*ニューシネマ・パラダイス 
7)ジュラシックパーク          
8)ジョーズ   
9)美女と野獣   
10)アナと雪の女王
11)バック・トウ・ザフューチャー
12)パイレーツ・オブ・カリビアン   
13)君の名は。
14)*ウエスト・サイド・ストーリー   
15)菊次郎の夏
16)ハウルの動く城   
17)ミッション・インポッシブル
18)*風と共に去りぬ   
19)戦場のメリー・クリスマス
20)ラ・ラ・ランド

なんと、第1位は「スターウォーズ」でした! 「ニューシネマ・パラダイス」は6位。よく1位でした「風と共に去りぬ」は18位! 司会の林修氏も予想外だったよう。
残念ながら「白い恋人たち」も見当たりません…。
1,3,7,8そして、21位の「E.T.」やスーパーマン、シンドラーのリストはみな、今年93歳の《ジョン・ウィリアムズ》の曲です。オーケストラを使った、映画音楽らしいスケールと、ワクワクさを感じさせるところが人気のようです。

日本の物では、15,16と24位の「千と千尋の神隠し」(あの夏へ)が久石譲の曲。私は2004年に家族で観た「ハウルの動く城」、内容はいまいちよく分からなかったのですが、音楽は好きです。解説によると、3プラス2拍子でヨーロッパ的ちよっと踊り出したくなるような曲です。

「エーガの会」のランキングとは随分違いますね。

続くEテレ
《ヘンリー・マンシーニ》は生誕100年。
8歳でフルートを学び、ベニー・グッドマンに楽屋で『きちんと音楽の勉強を…』と言われ、ジュリアードで学び、次はグレン・ミラーと出会い映画音楽の方に進んだとか。
ご存知のように、コロンボ、ピンクパンサー、ひまわり、酒とバラの日々etc.ありますが、「ムーン・リバー」(ティファニーで朝食を)が特に有名。
オードリーが歌う場面がある為、シンプルな音で作られ、色々アレンジされてスタンダードナンバーになっています。
洋画がだんだん減り最近はアニメソングが目立つような気がします。
*Giさん「アラスカ魂」は録画しましたので、小泉さんの名解説と共にあとのお楽しみにしています。 
小田篤子

ミッキーさん
私も最後だけチラっと観ました。やはり我々の感覚とは大分違いますね。添付リストに入っているのは、「タイタニック」、「ニュー・シネマパラダイス」、「ウエストサイド」、「風と共に去りぬ」だけですね。こればかりは「好み」の問題なので止むをえませんが世代の差は大きいですね。
なお、マンシーニの方は残念ながら観ませんでした。
上記ランキングに何故「サウンド・オブ・ミュージック」が入ってないのか不思議。 
保屋野

「第三の男」のツィターは、完全に無視か。そもそも、「第三の男」の映画自体を見てないんじゃないの。ビックリ!
では、また。  菅原

菅原さん
そうですね。番組の冒頭で林さんが、『第三の男は名作で、音楽も素晴らしい』と言っていたかと思いますが、1949年の作品。私もまだ1歳でした。
でも、「風と共に去りぬ」は'39年の作品ですが。**夕刊に、”時代とともに変わる「ベスト」”のタイトルで、6月にニューヨークタイムズが発表した、「21世紀の映画ベスト100」についての記事が載っていました。
1位は韓国映画の「パラサイト 半地下家族」、9位が「千と千尋の神隠し」です。Googleでどんな映画が入っているのか調べましたら、私が観たのは *9位/ 千と千尋の神隠し  *22位/ グランド ブダペスト ホテル ('14年)  *49位/ ビフォア サンライズ('04年)  *'60位/ セッション('14年)  *72位/ キャロル('15年)の5作品でした。
映画のプロが選んだ100。単純に楽しく、感動するものが好きな私には、よく理解できない作品も多いようです。  小田篤子

監督「キャロル・リード」、音楽「アントン・カラス」、原作者「グレアム・グリーン」、主演「オーソン・ウェルズ」に申し訳ない気持ちになる「第三の男」の脱落。 「カサブランカ」も然り。投票した音楽関係者と音大生の世代と顔ぶれに大きく影響されたのでしょう。比較的最近公開された映画の主題曲が選ばれています。二番煎じですが、ここ5年位の間に選曲した映画音楽のYouTune集を再送(添付wordfile)させて頂きます。更に、2021年6月に集計した「エーガ愛好会」映画音楽ランキング集計表(エクセルファイル)を添付の上、再送させて頂きます。  安田耕太郎

小田さん、皆さん、
私は保屋野さんと同じく、この番組はチャンネルを切り替え中にちらっと見ました。ヘンリー・マンシーニの方は見ていませんが、こちらの番組の方が見たかったです。
現代はジョン・ウイリアムズの音楽がスター・ウオーズ以来、評価が高いのは、以前にこのコーナーでも話題になり、私を含めて大方の意見は世間のその評価に賛同しなかったと記憶しています。
確か、この話題は小澤征爾の最晩年の斎藤記念オーケストラ(In 松本)にジョン・ウイリアムズを呼んでこの時は殆どの演奏曲をジョン・ウイリアムズの曲で構成し、小澤征爾は車椅子から演奏を観ていたシーンを思い起こします。

スター・ウオーズ、ハリー・ポッター、ジュラシック・パーク、ハイレーツ・オブ・カリビアンなどベスト20の内の4曲はシリーズ物で、長年に渉って流されていたことになり、「第3の男」「風と共に去りに」「慕情」「エデンの東」などの単品とは比較にならないと思います。

加えて30〜40年前までは、所謂、喫茶店(純喫茶)や商店街でもBGMとして、これら「白い恋人たち」を含めて映画音楽の名曲を流していて、自然に耳に入って来る機会が多かったですが、現代は最早、そのような機会もなく、そもそも、これらの映画自体を見ていない世代(失礼ながら葉加瀬太郎や林修も含めて、映画館で現役世代として観ていない世代)なので、“ベスト映画音楽“としてランキングすること自体、最早意味がないと思っています。

ジョン・ウイリアムズの曲はフルオーケストラでの曲想や音階、和声で大衆に聞きやすい手法を知りつくした曲が多いので、どうしても投票結果は、今後も益々、上位に来ると思っています。もう一つは、“良い映画音楽とは“ 映画の中身、鑑賞する大型スクリーン・大音響の映画館・劇場、その時の社会情勢の3つが揃っての印象だと思います(YouTubeでの数人でパソコン画面などで見るのとは全く違うと思っています)。
これは“良い食事とは“ 料理そのものの見た目・香り・味わい、食べる場所の雰囲気、サービス内容(願わくば、会話の内容も)の3つが揃っての印象とよく似ていると思っています(近年のテレビ番組では、やたらに食べ歩きやグルメ番組が多く、大半は“美味しい” “ウマい!”と叫ぶだけで、後の2つが殆ど抜けているのは、これで食文化かと思います(横道に逸れました)。

私の全くの個人的な意見ですが、映画は芸術・文化・芸能の表現手段の一つと考えており、その限りにおいて1970年代迄で、その役割を略終えていると勝手に思っています。勿論、何事にも例外はありますが、名作と思う作品は殆ど1970年代迄のものです。それ以降は映画の表現が、観る者に刺激を強く与えるために、極端にバイオレンス化している映画が多いです。現代で全ての映画音楽のベスト・ランキングを投票することは、例えれば、魚捕りで、釣り竿での釣り(海釣り渓流釣り)と投網漁、漁船での流し網漁を含めて、何がベストかを投票するようなものですし、又、例えば映画、テレビ、YouTubeなど多様な表現方法が同居する今日では、現代人の見ている媒体が全く違ってきていることもあります。

生成AIなる訳の分からない手法が急速に社会に浸透してきて、小中学校の宿題も生成AIが本格的に利用されだしているニュースを見ると、近い将来は生成AIが作る音楽が最も名曲に数えられる時代がすぐそこに来ている気がしてぞっとします。

我々中世人の映画音楽ランキングこそ本物で、他のランキング(小田さんが紹介された、ニューヨーク・タイムズの21世紀の映画音楽ランキンも含め)は、別物と思って見逃がしても良いのではないかと勝手に思っています。

直、小田さんが触れておられるスタジオ・ジブリ(宮崎駿監督、久石譲作曲)の音楽では「人生のメリーゴーランド」(「ハウルの動く城」より)、「となりのトトロ」と「散歩」(「となりのトトロ」より)が私は頭抜けて好きです。他は、「千と千尋・・」「もののけ姫」「風と谷のナウシカ」「魔女の宅急便」などいずれも短調の物悲しい曲想であまり好きになれません。

以上、かなり勝手な意見とは思いますが、我慢していると身体に良くない(笑い)ので・・・。  飯田武昭

ここ数日の映画音楽談義、楽しく傍聴しています。飯田兄の下記の論説に同意です。
《私の全くの個人的な意見ですが、映画は芸術・文化・芸能の表現手段の一つと考えており、その限りにおいて1970年代迄で、その役割を略終えていると勝手に思っています》
このメル友グループを映画同好会でなく エーガと断ったのは、もっとあやふやな動機でしたが、この飯田説で理論的(なんとおおげさな)論拠を得たようです。こうなるとDVDの存在は貴重ですね。
今日は平年ならば処暑、だそうですが変わりなし。レーボーをフルにして、ジントニック時間を早めて ”ボージュエスト” でブライアン・ドンレヴィでも見て昼寝にします。  中司 恭

飯田さん
映画音楽ランキングの論評、ジャイさん同様、完璧な内容に感心しました。 なお、ジブリ作品では、ラピュタの「君を乗せて」が好きです。
ついでに映画音楽とは無関係ですが、毎朝5時から放映されている「クラシック倶楽部」に続いて6分間「名曲アルバム」をビデオで楽しんでいますが、先日、有名なメロディーが流れてきて、その曲がシャブリエの「狂詩曲スペイン」であることを初めて知りました。以前メールしたチャイコフスキーの四季「トロイカ」もそうですが、まだまだ知らない名曲が沢山あるのですね。  保屋野

保屋野さん、
シャブリエの「狂詩曲スペイン」は確かに “その昔、よく聞いた名曲” ですね。 本当に不思議なことに、この曲はクラシックのコンサートでは先ず演奏されません。(ウイーンフィルの「夏のシェーンブルン宮殿」、ベルリンフィルの「夏のワルトビューネ野外コンサート」辺りではこの種の曲を選んで演奏しますが、それを耳で覚えているとは思えません) そうかと言って、ジャズ・ライブでは更に演奏される機会はありません。それなのに、何故か保屋野さんを含む我々世代の人は、多分聞き覚えがある曲です。想像では多分、我々小さい頃には、この種の心に残る名曲をラジオかテレビ放送或いは学校の運動会などで、度々、演奏されていた筈ですが、具体的には思い出せません。「名曲アルバム」は私もコロナ前には結構見ていましたが、100選とそれ以外を含めると沢山あり過ぎて、あまり知らない曲もやるので見るのを止めました。 飯田

飯田さん
有名なメロディーで最近知ったのがサティの「ジュ・ドウ・ヴ(あなたが欲しい)」です。サティはジムノペディーしか知りませんでした。以前フランスの作曲家四天王が話題になったことがありました。サティ−に加え、ラヴェル、ドビッシー、サンサーンスでしたね。絵画の印象派もそうですが、フランスの芸術恐るべし・・・。サッカーもラグビーも強いし。  保屋野

保屋野さん
保屋野さんで、常に感心するのは、正確な曲名と曲とをセットで覚えていること。 私は曲を知っていても曲名を覚えて居ないことも結構ある。そこが違う。  
飯田

飯田さん
映画と音楽に関しては、飯田さんには(1mmも)適いませんが、曲名等で難しいのが名曲が多いシャンソンですね。
パリの付く、「パリ祭」「モンパリ」「パリの空の下」「アイラブパリ」もそうですが、有名な「愛の讃歌」や「バラ色の人生」すらメロディーがすっと出てきません。ちなみに、曲名→メロディーよりメロディー→曲名の方が易しそうですね。  保屋野

保屋野さん、
確かに、メロディー?曲名の方が思い出し易そうですね。「愛の讃歌」は越路吹雪の顔を思い出せば、先ずは最初に出てくるメロディーで思い出せますね。何故かエディット・ピアフより先にコーチャンの顔の方が、この歌では出てきます。
“シャンソン” それもセ・シ・ボンですね。  飯田

小生フランス語はできないし、したがってシャンソン、なんていわれても落ち着かない手合いですが、新婚間もないころ義母からたしかパレスホテルだったと思うのですが、越路吹雪ディナーシヨウの切符をもらって、まじかに彼女の迫力に圧倒された記憶があります。自分の目の高さで歌い手を感じる、ということはあまりないですからね。
なじみのカントリーのほうでは、在米中、偶然ジョン・デンバーの野外コンサートに出会ってたんのうした記憶があります。これはオープンな野外だからよかったので、ホテルのディナーで聞くもんじゃなし、カリフォルニアでの空にふさわしい出来事でした。コロラドの工場へ出張したとき、これも半野外みたいなレストランで、かの Rocky Mountain High が出て話題になっていたころ(俺も知ってる曲だ)と言ったら、へえ、ジャパニーズだってのにこんなの知ってるの! と喜ばれたものでした。やっぱり、俺はシャンソン、なんていうがらじゃないようで。  中司 恭

 

編集部 ここの所、連続して飯田さん(6期)からの投稿です。

「エーガの会」の皆さんの「書き込みごっこ」です。

(2025/8/24・かっぱ)