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男声合唱団「羅漢」からのご挨拶

代表 工藤勝史(14期)


AGFC 2011

「羅漢」は、楽友三田会合唱団(MMC)の男声有志が女流作曲家中島はるさんの合唱組曲「旅-山頭火-」を初演したことを契機に結成した合唱団です。これまでに「酒を讃える萬葉の歌」「空(くう)」「防人の歌」「中原中也最晩年の三つの詩」など、書き下ろされたばかりの中島作品を演奏してきたほか、その他の男声合唱曲定番メニューの拡大にも取り組むなど、混声合唱とは一味違う男声合唱ならではのハモリを愛し、歌に酔い酒に酔う喜びを追求しております。

中島はるさんは歌曲、合唱曲、子供のためのピアノ曲、和楽器を伴う声楽曲などを中心に作曲活動を展開されておられます。混声合唱曲については、母体のMMCでも多くの中島作品を取り上げており、これまでに「彼岸花」「イリス」「夢のうちそと」「タンポポの道―生命に寄せる四楽章―」「きょうりゅうたちの地球」を演奏させていただきました。そのほとんどが初演で、譜面は全音楽譜から出版されています。今年2月には紀尾井ホールで「中島はるの世界」が開催され、勿論「羅漢」も出演致しました。

このたび「羅漢」では昨年5月に引き続き〜男声合唱の魅力・定番から新作まで〜と銘打って第2回の単独演奏会を開催することに致しました。演奏会は9月23日(金・祝日)19:00開演、会場は渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールです。

曲目は 男声合唱の定番中の定番から多田武彦の「柳川風俗詩」と清水脩の「山に祈る」を、そして中島作品からは既に我々にとって定番となった「旅―山頭火―」と2月の紀尾井ホール初演で好評を博した「中原中也最晩年の三つの詩」を選びました。指揮は池田龍亮(11期)、福井良太郎(12期)です。今回は「旅ー山頭火―」を友情出演の森田柊山さんの尺八との競演版でお聞かせ致します。また中島はるさんにはご自身の作品も含めてピアノ伴奏をお願いする贅沢を許して頂いておりますが、「山に祈る」では武松洋子さんに朗読をお願いしました。

メンバーは16名で文字通りの“十六羅漢”です。男声合唱団としては小規模ですが精鋭(?)が揃っており、練習時の指揮者の容赦ない厳しい要求にもよく耐えながら、当日は長年混声合唱で培ったハーモニーをお聞かせしようと張り切っております。何分、男声合唱曲定番へのチャレンジもあり、また盛り沢山の演奏曲目なので、お聞き応えのする水準まで辿りつけるかどうか、残り少なくなった練習回数に一同大いに焦りを感じているところです。皆様には是非ご来場の上、忌憚のないご講評を頂ければと存じます。

練習は原則的に月一回、第3金曜日の18:30〜21:00に目黒区内の住民会館で行っています。当然、練習後の飲み会もしっかりやっております。楽友三田会会員の方であればどなたでもお気軽にご参加ください。(2011/8/7改)