20数年前、聴きに行った楽友三田会合唱団の定期演奏に感激し参加させていただきました。

そのご縁で、指揮者の池田龍亮様が率いるコーロ・エスプレッシーヴォのピアノ伴奏をお引き受けいたしました。

初めて群馬県の高崎の高齢者施設で演奏会がありましたが、父が亡くなったばかりで、演奏しながら涙があふれたことを思い出します。すべて龍亮さんが選曲をし、意欲的な団員に合わせて時々編曲もしてくださいました。

合唱団は、混声で楽友三田会とスコラ団員と半々で構成していました。皆さん能力がおありで、会計、会場係、衣装その他をお任せ出来る方ばかり、曲によっては、ギター、おもちゃのトランペット、手作りのぬいぐるみ等を合わせたり、ミュージカルでは、踊ったり楽しい演奏ばかりでした。

でも私は、特にリズムがはっきりする時は、ひっきりなしに弾くので、皆のパフォーマンスが見られなかったのが残念でした。

何年かすると、方々から声がかかり、ボランティアとして高齢者の為に、演奏をするようになりました。ところが年月が重なりわが団員の方が、ホームの方たちより老人と思えるようになりました。

福島復興支援　2016

東日本大震災の復興支援に福島へ演奏旅行へ行くようになりました。テレビで津波のニュースが流れ衝撃を受けたその場所へ行くと、海岸線は全て流され、畑だったところに船が打ち上げられ、すさまじい光景でした。原発被害があった相馬にも行き、そこに集まってくださった方々とも「お茶っこパーティー」としてお話を伺ったりしました。

東京ロータリークラブ、潮風公園、軽井沢大賀ホール、木もれ陽の里、大和田さくらホール、その他多くの施設などの数えきれない出演があり、多くの素晴らしい方々にお会いできたことは光栄でした。

２年前には団員の活動を中止することになり、昨年に開催しようとした「最後のお別れコンサート」も新型コロナ感染予防のため中止となってしまいました。

まだまだ書ききれない活動は、後世に歴史として映画にしたいくらいです。　

同じ指揮者によるMMCのメンバーのレインボー合唱団にも伴奏者として活動させていただきましたが、皆様の歌いたい気持ちは伝わります。

（2021/5/23）