こばなしのたね その7
その1
O.K.は間違いから生まれた!?
みんなも日常的に使う「O.K.」という言葉。実は、この言葉アメリカの7代目大統領、アンドリュー・ジャクソンが、許可を出すときに「all
correct」を「oll korrect」と書いてしまったのが、普及してしまったそうです。「O.K.」が間違いから生まれているなんて…とっても微妙ですね。
その2
柿は英語でも「KAKI」
日本の果物である柿は、万国共通の言語。そもそも、鉄砲を伝来させたポルトガル人が、柿の美味しさに魅了され、柿の種を持ち帰ったことから、「KAKI」という名前がヨーロッパ全土に広がったそうです。英語の「persimmon」は、アメリカ柿のことで、日本の柿とは別物です。
その3
なぜ胡麻(ごま)をすると表現するの?
上の人に一生懸命へこへこするあの姿は、なぜ胡麻(ごま)をすると言うのでしょうか?あの言葉は、胡麻をすり鉢ですると、あちこちにべたべたくっつく様子を示しているんです。「色んな人にべたべたとくっつく=胡麻をする」ということだったんですね。
その4
銀座の元祖は東京にあらず!
地方都市の繁華街によくある「●●銀座」。もちろん東京の銀座から取られたものですが、実は元祖銀座は東京ではなく、京都に作られたのです。元々銀座とは江戸時代に銀貨が製造されていたところ。1601年、京都の伏見に最初の銀座が作られました。東京の銀座は1612年からなので、京都の方がかなり早かったのです。
その5
キリンは不眠症?
動物園で子どもに大人気のキリン。実は、キリンの1日の睡眠時間は、10分〜20分程度だと言われているんです。草食動物の睡眠時間は、肉食動物から身を守るために短くなる傾向にあると言われていますが…。体はとても大きいのに、とってもデリケートな性格だったんですね。
その6
おやつは江戸時代にもあった!
おやつの語源は、江戸時代の中期頃までさかのぼります。当時は、1日2食が普通の習慣。そのため、午後2時から4時までに間食をする人がたくさんいたそうです。この時間を「八つ刻(やつどき)」と呼んでいました。そこから、間食のことを「おやつ」と呼ぶようになったと言われています。
その7
見た目も音も似ているから…
私たちが日常的に使っている「T字路」という言葉、これ本当は「丁字路=ていじろ」が正しい表記だったんです。アルファベットが日常的に使われるようになり、いつしか「T」にとってかわられてしまいました。現在も法律用語などでは「丁」が使われていますが、一般的にはいずれもOKとされています。
その8
サンデーとパフェの違いとは?
人気のデザート「パフェ」。喫茶店などでは、「サンデー」と呼ばれることも多い。この違いは?「サンデー」はアメリカのあるお店でチョコレートをかけたアイスクリームを日曜日限定で販売したところ評判になったという英語が語源。「パフェ」は、完璧なデザートという意味のフランス語のparfait(パルフェ)が語源だそう。
その9
名前は違うけど同じものです
お酒のおつまみでおなじみの「するめ」と「あたりめ」。「するめ」を細かく裂いたものが「あたりめ」だと勘違いしている人も多いのではないでしょうか?実はこのふたつは同じもの。「するめ」はお金を「する」、すなわち「損をする」と似ているため、縁起をかついで「当たり目」と呼ばれることがあるのです。
その10
「リーゼントヘア」の由来は通りの名前!
エルビス・プレスリーやジェームス・ディーンによって世界的に流行した「リーゼントヘア」。あのヘアスタイルは、なぜ「リーゼント」と呼ばれたのでしょうか。その由来は、ロンドン市にある通りの名前。この通りはゆるやかにカーブしていて、その形があの髪型に似ていたからなのだそうです。
その11
サーロインは貴族?
みんなが大好きなサーロインステーキって、イギリスのヘンリー8世が夕食にステーキを出されたときに、「この肉はうますぎる!サーの称号を与える」と言ったことから、サーのロイン(腰肉)、「サーロイン」になったそうです。とっても偉い肉だったんですね!
その12
フラミンゴが片足で立つ理由は冷え性!
片足でキレイに立つ姿が印象的なフラミンゴ。この片足で立つのには、仕方がない理由がありました。実は、フラミンゴの細い足は血の巡りが悪く、冷えやすいのです。人間で言うと「冷え性」。そのため片足で立ち、折り曲げたもう一方の足を羽の中でたたんで温めているのです。よく見ると交互に足を入れ替えてるそうですよ。
その13
ラッコのこだわりは料理人並み!
ラッコといえば石で貝を叩き割って食べるしぐさが有名ですよね。実はラッコは一頭ずつお気に入りの石を持っていて、大切に使い続けるのだそう。食事後、お気に入りの石は脇の下の皮膚がたるんでできた“ポケット”にきちんとしまうんだとか。ひとつの道具を長く大切に使い続けるなんて、料理人もビックリですね。
その14
意外と高い!?パンダの食費
パンダは笹ばかり食べている草食動物というイメージがあるかもしれませんが、それは違います。内臓器官は肉食動物と変わらず、上野動物園では笹やリンゴ、馬肉など15品目のえさを与えていて、1日あたりの食費は約1〜2万円にもなります。その中でもっとも高価なのは、大好物の孟宗竹(もうそうちく)なのだそうです。
その15
身が赤いのにサケは白身魚
焼き魚や寿司ネタで人気のサケ。身はどう見ても赤色ですが実は白身魚なんです。これは、プランクトンに含まれる「アスタキサンチン」と言う赤い色素のせい。サケはたまたま筋肉組織に色素を取り込むため、川をさかのぼり動くほど赤色になるんです。ちなみにカニやエビの殻、タイのうろこが赤いのも、同じ色素のせいだそうです。
その16
イルカとクジラは同じ仲間!?
実はイルカもクジラなんです!どちらも、上アゴに歯を持つ「ハクジラ類」の仲間。じゃあどうやってクジラと区別するの?これにはハッキリした決まりはありませんが、約4m以下をイルカ、それ以上の大きさをクジラと呼んでいます。ちなみに小さくてもクジラと呼ぶ種類もあるそうなので、わりとあいまいです。
その17
三毛猫のオスはとても珍しい!
毛色が白・黒・茶色の三毛猫は基本的にメスしか生まれません。理由は、遺伝に影響する染色体の違いによるもの。そのため、三毛猫のオスは染色体異常でしか生まれず、確率は1,000匹〜30,000匹に1匹ともいわれるほど希少。また、親が三毛のオスだからといって子には遺伝しないので、ほんとに珍しいんだそうですよ。
その18
ペンギンは実は寒がりだった!?
氷に囲まれた極寒の地でもへっちゃらに見えるペンギン。しかしその昔、ペンギンは温暖な地域で暮らしていたのだとか。餌を獲るため冷たい深海に潜るうち、寒さへの耐性(たいせい)がついたそう。暖かい地域が快適なのはどの動物も同じ。たとえ寒くても天敵が少ない場所は、動きの鈍いペンギンにとっては好都合なのだそうです。
その19
奈良のシカは優秀な庭師集団!?
奈良公園といえばシカ。手入れされた芝生の上をシカが駆け回る姿は癒されますよね。実はこの広大な美しい芝は、シカによって保たれているんです。シカが伸びた芝をどんどん食べるので、芝刈りの必要なし。もし、この手入れを庭師に頼むとすると費用は1年に数億円にも!まさに奈良公園の守り神なんですね。
その20
音を聞く時は前足を澄まして!?
秋の訪れとともに涼しげな声を聞かせてくれるコオロギ。彼らの耳が前足についていること、ご存じでしたか?見かけたら、虫眼鏡でじっくり観察してください。小さな穴が開いているのがわかりますよ。コオロギたちは、羽をすり合わせて出す音を“前足”で聞き、相手のいる位置を知るのだそうです。
その21
フサフサのヒゲはギッシリの証!
トウモロコシの先に生えているヒゲ。これは、「絹糸(けんし)」と呼ぶめしべで、一粒一粒から生えているもの。つまり、ヒゲの本数とトウモロコシの粒の数は必ず一緒なのです。ということは、ヒゲがフサフサとたくさん生えているトウモロコシのほうが、粒ギッシリ!ちなみに、ヒゲもおいしく食べられるそうですよ。
その22
日本人で初めてラーメンを食べたのは?
御三家の一つ、水戸藩の二代目藩主・徳川光圀(みつくに)いわゆる水戸黄門様が初めてのようです。江戸時代となる1697年、自ら麺を作り、家臣に振舞った様子が日記に記されています。他にもギョウザ、チーズ、牛乳、黒豆納豆などを日本で最初に食べたとされているので、好奇心旺盛な人だったようですね。
その23
おいしいものが出てくる蛇口
水以外のおいしいものが蛇口から出てくる、そんなマンガみたいな話が、実はあるんです。全国的にも有名な茶処、京都の宇治では、蛇口からお茶が出てくる小学校があります。毎日ではありませんが、愛媛県の松山空港では、みかんのジュースの出る蛇口があるほか、香川県の高松空港ではうどんだしの出る蛇口が設置されているそうです。(2015年10月現在)
その24
同じ茶葉なのに違うお茶になる!
お茶には緑茶や烏龍茶、紅茶など、いろいろな種類がありますが、実はすべて同じお茶の木。ツバキ科の木の葉っぱなんです。違いは葉の発酵(はっこう)度。発酵させず使うのが緑茶、半発酵が烏龍茶、完全に発酵させるのが紅茶です。ちなみに、茶葉の発酵の進み具合や加工によって、種類はもっと細かく分かれてるそうですよ。
その25
赤ちゃんの泣き声の音階は「ラ」!
赤ちゃんが生まれて初めてすることといえば、泣き声をあげること。その泣き声、実は音程がほぼ決まっているのです。世界共通の赤ちゃんの泣き声、それは「ラ」の音。身体の構造上、だいたいこの音しか出せないんだとか。ちなみにオーケストラのコンサート前に全員が合わせるのもこの「ラ」の音だそうです。
(2021/10/11・SUE写記)