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極楽浄土をイメージした「観音電車」

2021年10月撮影


須藤武美(9期)

江ノ島電鉄は、車内の壁面や扉に金箔模様、床は枯山水模様を施した「観音電車」を10月8日から運行している。中吊り(通常は広告スペース)には、長谷寺がモチーフした蓮の花をあしらい、扇風機は金箔入りの金色に塗色した。窓上には縁起絵巻が掲示され、今年、長谷寺が本尊造立1300年に当たることから、極楽浄土をイメージしたという。

長谷寺によると、721年に僧が1本のクスノキから観音像2体を作り、1体は奈良県の長谷寺に、もう1体を海に流した。流された1体は15年後に神奈川県に流れ着き、鎌倉の長谷寺本尊「十一面観世音菩薩像」になったという。木彫仏としては日本最大級の高さ9.18メートルである。

この「観音電車」は1編成2両(1101−1151号)で、来年2月末まで1日10往復運行されるとのことである。

(2021/10/21)

車両外観


床、壁面

中吊り

絵巻 1

絵巻 2


編集部 須藤写真館が江ノ電「観音電車」を送って来ました。色んな工夫を凝らして電車を美術館にしてしまいました。

先週に続いての投稿ですが、ギャラリーの投稿が続々とやって来ます。美しい画像を楽しんでください。

(2021/10/21・かっぱ)