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第9回羅漢定期演奏会 2019/6/23
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6月23日に神奈川県民ホールで男声合唱団羅漢の第九回定期演奏会を開催致しました。羅漢は先年惜しまれつつ亡くなった作曲家中島はるさんの男声合唱曲「旅―山頭火―」を初演する為に楽友三田会の男声部が結成した合唱団です。その後「羅漢」と命名した私たちは、音楽と人生と酒をこよなく愛するはるさんの人柄に魅せられつつ、何曲もの書き下し曲を演奏する機会に恵まれてきました。今年ははるさんの七回忌にあたりますので、想い出深い彼女の作品を集めたプログラムを組みました。 第1ステージは、記念すべき曲である「旅―山頭火―」。漂泊の俳人、種田山頭火の抱く根元的な寂しさ、存在の悲哀が、無心に詠まれた十七文字から滲み出てきます。 第2ステージは、最近の演奏会での締めの歌にしております「乾杯の歌」の原曲、「酒を讃える萬葉の歌―大伴旅人短歌抄」です。ゆったりと流れる萬葉の時代が、慌しい現代、令和と通じる思いを歌いました。 第3ステージは、田中理恵さんのピアノ独奏で「黒髪幻想曲」。ピアノのための百人一首として書かれたもので、「長からむ」の歌からあふれ出た平安朝の恋情を映し出します。 そして第4ステージは、最晩年にあたり人生を見つめ直して綴ったとも言える「やさしい般若心経」を柊山会有志八名の尺八、清水英之さんの英文朗読との協演で演奏しました。ア・カペラ合唱と尺八の間奏に銅鑼の響きがこだまするユニークな趣向の大曲です。 ボーナスステージとして「ひいらぎの花」「少女と雨」を演奏し、最後は「乾杯の歌」を「献杯」の発声で締めて盛況のうちに終了致しました。(羅漢代表:太田 誠) |
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「空」初演(1990)より
前回 第8回定期演奏会 |
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