第1ステージでは、キリストの降誕を祝福しているブストの作品『O
magnum mysterium』を歌いました。丁寧にハーモニーを重ねることで、クリスマスの朝の教会のような神秘的で荘厳な雰囲気を表現しました。
第2ステージでは、木島始作詩・鈴木輝昭作曲の無伴奏組曲『うたの遊星』を、69期学生指揮者の飯野広太郎さんの指揮で演奏しました。音程とリズムが複雑な難曲に、団員一丸となって意欲的に挑戦し本番直前まで懸命に練習しました。学生らしく、楽友会らしく、69~72期のこのメンバーらしい、最高の演奏になったと実感しています。
第3ステージの佐藤義美作詩・寺島陸也作曲の『ともだちシンフォニー』は、平和を強く希求するメッセージ性のある曲です。団員一人ひとりが詩に深く向き合い、表現の解釈を共有したり現在の世界情勢と照らし合わせて思いを巡らせたりすることで、若者の「想い」を込めた演奏に仕上げました。
第4ステージでは、三善晃編曲の『唱歌の四季』をホール全体に響かせました。親しみやすさゆえに様々な情景や感情を懐古させる力を持った唱歌と、優しさと華やかさを放つ2台ピアノの重厚なハーモニーは、聴く人の目に四季折々の日本の風景を映したことと思います。三善晃の生誕90年及び没後10年のメモリアルイヤーに、素晴らしい演奏体験を得ることができました。
アンコール曲の薩摩忠作詩・三善晃作曲の『雪の窓辺で』は、年末に一年を振り返る心情に寄り添う何とも温かい曲です。「楽しいことや
つらいこと 今年もいっぱい ありました」という歌詞は、楽友会で過ごした1年間を想起させ、胸が熱くなりました。
活動停止により、楽友会は非常に厳しい1年間を過ごしました。週3回の練習がなくなり、日吉の部室が使えなくなり、新歓活動が行えず、これまでの当たり前はあっけなく崩れ去りました。合唱をすることも仲間に気軽に会うこともできなかった期間は、団員が改めて楽友会について考え直す機会になったのではないかと思います。
だからこそ、第72回定期演奏会は楽友会にとって本当に大切な節目の演奏会でした。昨年9月に活動再開できたこと、演奏会が当初の予定通りの日程で無事に開催できたことは、偏に三田会の皆様のご尽力のおかげです。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。
最後になりますが、今後とも現役一同を温かく見守って頂けますよう、どうぞよろしくお願い致します。
演奏会前の集合写真
終演後のレセプションの様子
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