学生が職業団体や音楽専門学校の合唱団よりも上等な演奏をすることが稀ではない。学生たちの合唱団がもつ目的のうち、第一義的なものは社会共同体としての研修である。
かれらは、これから離れることは許されない。結果は何であろうと、この研修の跡が聴き手の胸にグンときたときに、拍手喝采が送られる。
修学過程にある若者たちのしでかすことでは、こんなところに味わい深いものがある。学生たちもまた、共同体の研修一ト筋に進んで、若ものらしい醍醐味を愉しんでもらいたいものである。
第15回定期演奏会プログラム(66年12月4日) |