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楽友会名簿物語シリーズ その5

2011年

楽友三田会名簿


 
 楽友編集部 若山 邦紘


名簿が横長に印刷されていたものが縦置きになりました。体裁と共に内容も簡素になりました。

世の中の「個人情報保護」という風潮は2000年代に隅々まで広がりました。名簿なんて作成すること自体が是非を問われるようになりました。

この影響で、名簿を作っても自分の個人情報の公開を拒否できるようになりました。この2011年版の名簿でも名前だけ書いてある人がたくさんいます。それに「転居先不明」と書かれた会員の多いことにも驚きます。

大学でも名簿を印刷して事務室においてあるだけで、教授たちに配布しません。新任の先生が来ても、年賀状の一枚も出せません。虚礼で出す人もいることでしょうが、必要なこともあるのです。味噌と糞を一緒にする議論は嫌いですが、口に出して言うとこちらが変な奴と言われてしまいます。

内容は住所・メール・電話・勤務先だけに簡素化されています。それで、用紙を縦置きにして1ページ当たりの掲載人数を増やし、紙の節約をしようという考えなのかもしれません。

今どき、紙の名簿を印刷して売るという時代じゃないでしょう。という方が増えています。CDに入れてしまえば印刷費用が格段に安くなります。一方で楽友三田会会費を払わない人が多く、他所の人には恥ずかしくて言えないくらいの納入率です。

この名簿の最後には今年(2014年)の3月に目出度く卒業した大学生の世代です。

この年の名簿には索引がありません。費用を節約したのかサボったのかいずれかです。2014年版には親切な索引が再び掲載されます。

裏づけに発行者と編集人の名前が書いてあります。深井君は会長を退任し、同じ24期の山本一吉君に引き継ぎました。(2014/5/14)

1952年初代名簿  1977年名簿  1979年名簿  1998年名簿


編集後記 亀井淳一君が高校時代に作成された77年・79年の楽友会名簿を持ってきてくれたことがきっかけとなり、60年前の名簿にまで遡り、「名簿は何を物語る?」というスタンスで眺めてみました。古い名簿には高校楽友会・女子高楽友会の人たちの名前が出ています。

今の高校・女子高楽友会の人たちは楽友三田会名簿なるものを持っていません。それにも拘らず、先日、現役高校女子高楽友会の大浅聡也君と宗ゆかりさんが、今年度の役員名簿を送ってくれました。立派な手紙がついていました。

3月の終わりに開催された第50回定期演奏会記念祝賀会に行って、現役の高校楽友会の皆さんの歌声を聴いてきました。岡田先生ご夫妻も目を細めて聴いておられました。われわれ爺様にとっては孫に近い世代です。

現在の楽友三田会の名簿には彼らの名前はありません。連絡先すらありません。そこで敢えて本ページに彼らの名前を並べて掲載しました。先輩の楽友の皆さん、彼らを応援してやってください。

若き楽友よ頑張れ!

若き楽友に乾杯!

(2014/5/14)

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