Editor's note 2008/7
創刊の辞: 私は高校・大学時代を通じて「楽友会」に属し、幸いにもそのご縁で72歳を迎える今日まで、歌とともに生きてきました。高校ではいきなり近衛秀麿指揮のベートヴェン「第九交響曲(合唱付き)」演奏に参加する機会を与えられ、大学卒業時は慶應義塾創立百周年の節目にあたり、その記念式典で再び中山富士雄指揮による「第九」を高唱する幸運に恵まれました。
おりしも母校は、今年創立150周年を迎えてわきたっています。歌の祭典も種々計画されています。想い出の歌、新しい歌がたくさん準備されているようです。 旧友との再会、あるいは若い楽友会仲間との出会いが待っているかもしれません。この機会に「楽友」というホームページを立ち上げ、連帯の輪を広げようと思った所以(ゆえん)です。なお「楽友」という題名は、組織創立のころから年2回発行されていた、会の機関誌の名称を継承するものです。

「楽友会」の歴史はまだ60年に及びません。が、それでも貴重な過去の記録の大半が失われつつあります。何としてもそれ等を保全し、単なる懐古趣味ではなく後世の役にたてたい、という気持ちが一方にあります。

またその反面、現役として活躍している、若い人たちの抱える課題や希望を知り、塾生も塾員も一丸となって長期的視野で解決していきたい、という強い思いがあります。そうした深遠な理想をこめてこのホームページを編集します。

隠居役にはピッタリの仕事でしょう。しかし、会員の皆さんの積極的寄稿と参加なくして、内容の充実ははかれません。意を同じくする方の編集人へのご協力を心からお待ちします。(2008年7月7日)

編集兼発行人:おざさ かずひこ(4期)


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