Editor's note 2023/7

懐かしい切手収集

今年も後半に入りました。早いものですね。

誰しもが、子供の頃に切手を集めることに興味を持つ時期があります。中学・高校の頃に多いのではないでしょうか。大学生になったりすると、小さな弟や妹に切手ブックを上げてしまうなんて事になります。カッパも6歳離れた弟にやってしまい、切手収集はお終いになったのです。

話は現在にまで飛びます。皆さんが写真やご意見などをFacebookやTwitterに上げるSNSの時代が日本でも10年以上になります。カッパはMills BrothersのJohnに奨められて2009年にアカウントを作りました。当時は英語版だけでした。2,3年後に日本語版が出来て大流行です。

毎日のように決まって「音楽家の切手紹介」をFacebookで続けている阿波田尚君(26期)が、「楽友」随筆コーナーに切手収集の話を書いてくれました。

カッパも刺激を受けました。というのは、阿波田君がFB上にアップしている切手は全て手持ちしているとは限らないといいます。インターネッで切手を探しているのです。

そこで、ネットを覗いてみました。凄い数の切手の画像がゴロゴロ出て来ます。あっという間に、200枚超のカッパの好きな音楽・ジャズ関係の切手画像が集まりました。

それらを1ページに上げてみました。
 

それを見て、阿波田君が珍しいピアニストGlenn Gouldの切手画像をMessengerに送ってきて、「これを載せてくれ」と言います。

デザインが優れた切手だと言います。

「ピアノ弾くシルエットに、グルードの肖像、楽譜もある」と。

言われる通りユニークなデザインの切手です。カッパはGlenn Gouldのことを初めて知り、ピアノも聴いたことがありません。早速、Youtubuで調べたら出て来ました。バッハの「ゴルドベルク変奏曲」です。

とてつもない天才ピアニスト。「とてつもない」とは? その演奏を聴けば、その意味は誰にも一目瞭然。リズム/テンポ/アクセント……どれもが強烈で躍動感に満ち、痛快とさえ感じられます。「ジャズ風」などと評されることもあるそうですが、もっとも彼にはそういった意識はないとか。

グールドは、プロデューサーなどの反対を押し切り、デビュー盤としてヨハン・ゼバスティアン・バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を録音。1956年に初のアルバムとして発表されるや、ルイ・アームストロングの新譜を抑えてチャート1位を獲得したといいます。

旧来のバッハ演奏とは異なる軽やかで躍動感あふれる演奏を、ピアノの豊かな音色と個性的な奏法により実現しました。発表当時の評価は大きく分かれましたが、その後、ピアニストに限らず多くの音楽家に与えたインパクトは甚大でありました。

 


Glenn Gould(1932-1982)

こんなに低い椅子で演奏するのだそうです。見るだけでも普通のピアニストではありません。

(2023/7/7・編集部かっぱ


編集後記 さて、クラシックの知識満載のSUE(12期)からのメール。わかGのジャズサイトにGlenn Gouldの話が出て大興奮しています。

カッパさん、
僕はグレン・グールドの気狂いファンの一人です。
彼のLPとCDが何枚あるかは、数える事も出来ませんが、もし「好きなのを選べ」と言われたら、「ブラームスの間奏曲集」と、「ベートーヴェンのソナタ第2番(?)の第2楽章」、「モーツァルトのK330」、それと勿論「バッハのゴールドベルグ」、と言ったところですかね。彼は「天才」か「気狂い」か、どっちでしょうか?
記事の掲載、有難う御座いました。

そうそう、
ベートーヴェンの、「皇帝」も、聴き逃せませんよ。
「一味違います」から、一度お聴きになって下さいませ。

カッパさん、
末です。
グールドの他の、僕が好きなピアニストに、ルーマニア出身のリパッティーと言うのがいますが、カッパさんはご存知でしょうか?
彼は「これ以上にないほど」美しい音でピアノを奏でるピアニストで、若くして30代で白血病で亡くなりました。ショパンやモーツァルトの、素晴らしい「泣きたくなるような」美しい演奏を残しています。
もし、まだでしたら、是非是非お聴きになって下さい。
あるジャケットに、彼の手の写真が載っていますが、まるで、「プロレスラーのような両腕」で、「なーるほど、ピアノは打楽器なんだ」と、改めて思わされます。
この腕と手が有って、初めて「モーツァルトやショパンの、あの美しいビアニッシシモが弾けるんだ」と、思わされます。
よ く「無人島に流されるのだったら、何のレコードを持っていくか?」という問いがありますが、僕だったら(無人島に電気があるかどうかは別にして)、間違いなく、グールドとリパッティーの二枚を持って行きます。
では。

もう一人、アルゼンチン出身のマルタ・アルゲリッチという、中村紘子が、ショパンコンクールで日本人として10年ぶりの二人目の入賞した時に優勝した、女流ピアニストも、僕の好きなピアニストの一人です。
彼女も、まるでプロレスラーのような腕をしていて、「男勝り」の演奏を聞かせてくれます。
美人だから、きっとカッパさんも、好きになられるでしょう!?

カッパさん、
末です。
「ピアノ談義」の掲載、誠に有難う御座いました。
関連して、どなたかが色々と寄稿して下さると、嬉しいのですが。
(あと、ホロヴィッツを忘れていましたが、また、今度にします。)
では。


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