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先月10月末の秋晴れの日に「紅葉の大山」へドライブに行ってきました。まず、江府町の「鍵掛峠」で撮った一枚の写真をご覧ください。
“Because it is there.”〜これはイギリス人の冒険家ジョージ・マロリーの名言ですが、マロリー自身は単に「誰も登った事のないエベレストという前人未踏の山があり、それに挑戦したいから」というのが真意でした。然し日本ではこれを拡大解釈して「苦しんでいる人がいるから・・その人を癒したい」とか、山を人生に例えて「山は人生に似ている。目先の小さな目的に捉われずにその山の頂上を目指し、ただ一生懸命登ればいい。それが充実した人生を過ごす秘訣なのだ」というような人生哲学の名言として捉えられてきました。 本当はニューヨーク・タイムズの記者から「Why did you want to climb Mount Everest?」と聞かれて「Because it is there.」と答えただけなのです。 ”it”が指すのは単なる山ではなく、誰も登頂したことがないエベレストがあるからと言う意味です(尚、イギリスには最高で1300メートル台の山しかないので、もしマロリーが大山を見たら、やはり「登りたい」と言ったかも知れませんね?)。 ドライブの最後は大山寺と大神山神社に参拝しました。大山信仰の始まりは約1300年以上も前です。大山寺は奈良時代に創建され、一時は3千人の僧兵を擁し、平安・室町時代には天台宗山岳仏教の修験場として隆盛を極めました。 その後は9月館長報告で述べた日本画家の千住博さんが襖絵を持ち込む予定の高野山金剛峰寺(和歌山県)や比叡山延暦寺(滋賀県)と並ぶ大寺となりました。また大山寺の地蔵菩薩は「牛馬守護の仏」とされ「農業神」として信仰も盛んで、江戸時代から牛馬市が開かれてきました。この二つの古刹では春秋例祭、夏開き祭、稚児行列、たいまつ行列、護摩法要などが年中行事として行われており「座禅体験」も出来るそうです。 (2020/11/5) ■ ■ ■ ■ ■ |
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