
ヒットカウンターは物語る
若山 邦紘(9期)
ヒットカウンター
ヒットカウンターと呼ばれるカウンターがあります。サーバーを貸与・管理している業者が提供するものもありますが、無料で使用できるカウンターもあります。わが「楽友」でも五線譜のカウンターを取り付けてあります。

元来、私自身はヒットカウンターは好きではありません。数字の大小に一喜一憂するのは馬鹿げたことです。わけのわからない人が1000人ヒットするより、隅々まで読んでくれて「面白かった」と一通のメールくれる1人が見てくれるほうが嬉しいじゃないですか。でも、人はヒット数でサイトの活性の度合いを計るのです。
カウンターを設置してあるページにアクセスがあると、基本的には「1」ずつ繰り上がっていきます。私などは本サイトを管理する側ですから、常に各ページにアクセスしてチェックしたり修正したり更新作業をしています。そのたびに「1」ずつ繰り上がったのではかないません。ですから、私がアクセスしてもカウンターはカウントをしないようになっています。
現在、楽友のカウンターは15000を越しました。サイト開設以来、平均32件〜33件/日のヒットがあったということになります。最近、6ヶ月のヒット件数は次のグラフのようになります。

最近6ヶ月のヒット数

最近6ヶ月のビジター数
多い日には100件もヒットします。少ない日は20件にもなりません。日毎のデータとはこのようにばらついているのです。このようなデータの累積をとると、このようになります。

ヒット数累積グラフ
これは「楽友」開設時からの累積ヒット件数です。日毎のデータはばらついているのに、累積グラフは滑らかになりました。このように累積データ(積分)は変動の少ない安定した動きを示します。このグラフはほぼ直線的に伸びているように見えます。つまり、毎日のヒット数の平均値は大きな変化はなくコンスタントなのだということが読み取れます。あの毎日のガタガタは偶然変動によるものなのです。
このカーブの傾斜がだんだん弱くなっている場合は、ヒット数が徐々に減少していると読み取れます。このグラフも部分的には、多少の動きはあります。開設して1ヶ月後に急激に伸びています。これは、各期の代表幹事にサイト開設が伝達され、楽友会員が「楽友」をこぞって見るようになってきたことを示します。11月半ばにもエポックがあります。少し、うなだれかけていたカーブが首をもたげています。これは、本サイトが楽友三田会の公式サイトとなり、楽友三田会会報にもURLが紹介され、より多くの楽友たちが「楽友」の存在を知ったのです。2月の終わりから3月の始めにかけて空白がありますが、私が入院中だったのでデータ記録が途絶えた10日間です。
このように微分データというものはガタガタ変動がはげしくても、積分データというものは安定して滑らかになるという性質があります。累積グラフは役に立ちます。応用範囲が広いグラフですから仕事にも使ってみてください。 |