楽友三田会合唱団

MMC信州旅行

旅行幹事 市村正明(9期)

楽友三田会合唱団有志で2012年6月17,18日に信州旅行をしてきましたのでご紹介します。合唱曲に絡んでの懇親旅行でその心を探る旅になればとの狙いです。

今年は日好男(14期)さんが11月の定期演奏会で「鎮魂の賦」の指揮をします。彼は過去に指揮を執った時、「おらしょ」では長崎県へ、「良寛と貞心尼」の時は新潟出雲崎界隈へと由緒ある所を必ず旅することにこだわっています。今年も「鎮魂の賦」に関連した旅をしたいということになりました。ところが今回の「鎮魂の賦」は訪問先が特定できません。そこで今年指揮をする日好男(14期)さんと旅行幹事《市村(9期)、林(20期)、佐藤(20期)、萩原(23期)》がこの詩の意味するところを類推し、かなりこじつけですがこの歌を歌うに当たって「自分を見つめ直す、パワースポットで自分をリセットする」事で旅をすることとしました。そこで、訪問場所として、日本有数のパワースポットである戸隠神社と特定の宗派に属さず飛鳥時代から約1400年以上にわたって庶民の篤い信仰を集めている善光寺に決め、道中の見どころ(善光寺、小布施、斑尾高原、野尻湖、戸隠神社、鏡池散策)を追加して1泊2日の手作りバス旅行を計画したという訳です。

手作り旅行ですから、訪問先、見どころのパンフレット制作、散策コースの立案、懇親を深めるための飲食の準備等々参加者に満足してもらえるようにと旅行幹事はそれぞれ持ち味を生かし、しっかり時間をかけて準備検討して今回の旅行にあたりました。

当日は心配していた雨も集合する頃には上がり、全員、出発時間よりも早く集合と、皆さんのこの旅行に対する期待、張り切り度合が表れていました。

バスは大型バスにしたので、参加者23名からすればちょっと贅沢なものでした。道中後部のサロンシートは最初2交代、その後は自由席にし、普段あまり交流のない他パートの人達ともしっかり親睦が図れるようにした関係でしょうか、ゆったり旅、飲食もたっぷり、話も盛り沢山でおおいなる収穫があったと思います。(車中での賑やかな状況は皆さんの想像にお任せします)

最初の訪問先善光寺ではお戒壇めぐりで極楽浄土の錠前を探り、上人様のお数珠を頂き、宿坊では精進料理をと、普段とは違って身が清められたような気になり、狙い通りの出だしでした。

小布施では葛飾北斎の謂れのある「岩松院」で天井絵「八方睨み鳳凰図」に感心し、北斎が晩年逗留したこの地の記念館「北斎館」では北斎がゴッホの絵画におおいに影響を与えたことを知り、当時でも交流があったことに驚かされました。食通は栗づくし、アイスクリームおまけにさくらんぼを食し満足気でした。

宿泊先の斑尾高原のホテル直前では突然霧がかかり、前方が全く見えなくなるという旅の目的を知っているかのように神秘的な演出をされたようで不思議な感じでした。

ホテルでの宴会は予定通り賑やかに展開、2次会もホテルロビーにて小布施で購入した大量の「さくらんぼ」をつまみにしてほぼ全員参加で大いに懇親を深めました。勿論、アルコール類は存分にありましたが。

翌日は4時ごろ目が覚めた人は霧が晴れた斑尾高原を見ることが出来たのですが、皆さんが起床した6時過ぎはまた霧が深く何も見えずと変化の激しいものでした。これもまた演出されたようだと写真を編集していて感じました。

霧がかかった状況でホテルを出発したのですが、野尻湖あたりから曇天、戸隠神社に向かうに従って天候回復傾向でした。まずは戸隠神社の中社にお参り、補修工事中の為なんだかご利益が?でしたが、境内の三本杉に圧倒されまさしくパワーをもらった気がしました。

本命の奥社に向かう参道は大きな杉並木は歩いていて普段とは違う心地良さがありましたし、途中、磁石の針が激しく落ち着かなくなったりして将にパワースポットであることを実感させるものでした。気持ちがリセットされたようでパワースポットを信じたい気分になりました。


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この杉並木は気分よく歩いたのですが、その先にどこまでも続く階段があろうとは予想もしなかったのです。上ってみると300段近い階段でした。苦労して登って辿り着いた奥社、杉並木から始まり心臓破りの階段で仕上げという本当にご利益がたっぷりの仕掛けでした。奥社に上った皆さんは達成感いっぱいだったと思います。

その表情は写真でご覧ください。

奥社を参拝した自信からか、パワーをもらったせいか、帰路、皆さん約8qの鏡池までの散策路にも挑戦することになり、仕掛けた幹事としては驚きでした。散策路は趣を変えた木道で花々を解説する人、入れ替わり立ち代わり話し相手を変えながらの散策は疲れを忘れさせたようです。無事、鏡池へ到着。なんとそこは霧もはれ青空が!鏡池には戸隠の山々が写り期待通りの鏡池散策となりました。本当についているというか神懸った天候回復でした。これを仕掛けた幹事の萩原さんの感慨ぶりはいかばかりだったであろうかと推察します。

パワーももらい自分をリセットし、十分散策した後に中社近くの蕎麦屋山口屋でのそば定食で今回の旅行の仕上げでした。運動した後なので特別においしいそば料理となり、十分なる懇親旅行の締めとなったのではと思います。

帰路のバス内は往路よりはるかにくだけた雰囲気になったことは言うまでもありません。

無事 新宿着。 めでたし、めでたし!!

今回の旅行は幹事の皆さんの献身的なフォローと行く先々で天気回復、神懸った演出、で参加者には十分満足してもらえたと思います。幹事一同は筋書き通り以上の展開となり達成感一杯で旅行を終えることが出来ました。

この旅行で自分を見直し、リセットしパワーをもらった皆さんには11月の定期演奏会できっとその成果を表現して頂けることを期待しております。