
高校楽友会第51回定期演奏会レポート
「一歩一歩 前へ 前へ」
阿波田 尚(高校楽友会13期・楽友三田会26期)
高校楽友会第51回定期演奏会が、2015年3月20日17時開演、藤原記念ホールで開催された。昨年は第50回記念の演奏会だったが、今年の新しい一歩がどうなるかを楽しみに、仕事を調整して、1ステージから聴けたので、その様子をレポートします。
第1ステージは女声合唱と男声合唱。最初の女声合唱は、170CMの長身の金杉華さんの高校生離れした指揮で28名団員数の高校生とは思えないアカペラ曲「息」作曲鈴木輝昭で始まった。2曲目のピアノ伴奏の「聞こえる」作曲新実徳英も、更に迫力がある演奏だった。
次の男声合唱は17名の団員数だったが、照沼怜士さんの指揮で四部合唱を大きな破綻なく上手に歌っていた。私が高校生の時、20名の日吉祭での男声四部合唱で多田武彦の組曲を歌ったが、ここまで上手くなかった。ピアノ伴奏付きとアカペラの曲「僕が守る」「酒頌」作曲上田真樹がよかった。
第2ステージは混声合唱曲50名近い人数。混声の男女比率もちょうどよく、宗ゆかりさんの指揮でアカペラグループで鍛えた混声のハーモニ―がどの曲もよい響きだった。ミュージカル「Wicked」より「For Good」「Defying Gravity」は、ハーモニ―もよいが、皆、素適ないい顔で歌っていたのが、印象に残った(この年になるとこんな素適な顔にならない)。
休憩後、第3ステージはアカペラグループの演奏。
最初は全員コーラスでミュージカル「レント」から「Seasons
of Love」で始まった。 アカペラグループの演奏は、@アネモネAしぃちょむずB黒霧島CDREAM BISCUITUSDばたぁさんどECinqatonixの6グループ。知らない曲も多いが、懐かしい山口百恵の「プレイバックpart2」「イミテーションゴールド」などもあった。気がついたら、最後の全員コーラス「福笑い」となった。
今回のアカペラグループでは最後の「Cinqatonix」ボイスパーカッションがこれまで(過去含む)の高校楽友会定演のアカペラグループを聴いた中では、リズム感、パーカッションの音もよく聞こえたのが、とても印象に残った。聴けば、彼はまだ2年生だというので来年が楽しみだ。音響メーカの元技術者としては、各自マイクの使い方がもっと上手くなると更に演奏効果上がるかなと思ったりしました。
第4ステージは混声合唱、私の現役時代にもあった「胸に花をつけている3年」は続いていた。3年は25名という大所帯。大浅聡也さんの指揮で、作曲者も信長高富・上田真樹・北川昇・佐藤賢太郎と今の高校生がすきな曲が続く。我々時代と同じく、2曲ぐらいから涙を流す団員がいるのが、やはり高校生だと実感。最後曲の「前へ」の「一歩一歩 前へ 前へ」という言葉が耳に残った。
全曲終わり、恒例エンディングの準備。まずは3年生全員が一番前に並び、後輩から花束をもらい、ハグする。3年責任者川畑俊二君が涙声でお礼の挨拶。後輩の来年の責任者も感謝のスピーチをする。
そして、最後は、「青春讃歌」