遠藤さんのことを多くの人が「遠ちゃん」「琢さん」「遠琢」といった多くのニックネームでお呼びしていた。これも遠藤さんのお人柄によるものだろう。本当に心優しい先輩だった。
私が「楽友会」に入会した時は一年先輩。バリトンの中心メンバーとしてソフトな美声で、音楽的には特に音程・リズムに厳しくご指導いただいた。また「言葉」にも厳しかった。
三年の時(?)にロンバークの「学生王子」を振っていただいた。確か、塚越さんが「セレナード」のソロを歌ったと記憶している。この演奏以来「学生王子」の大ファンになった。
ほかにも歌の記憶は多いが、音楽以外で強烈な印象が残っている。確か新年会の席だったと記憶しているがメンバーの一人が「てんかん発作」を起した。その時、遠藤さんが機敏に対応され事なきを得た。遠藤さんはボーイスカート活動をされており日頃から訓練をされていたからとっさの対応を冷静に取られたと後でうかがった。日頃から健康には気を付けられ歌の練習の後の「飲み会」でもあまり深酒されることなく、あの穏やかな笑顔で会話されていたことが懐かしい。もう一つの思い出は奥様のこと。いつも演奏会に招かれ、休憩時間など仲睦まじく話しておられた。本当に愛妻家の旦那様だった。心からお悔やみを申し上げます。
私も80歳を超え、いろいろと体調の問題も出てきているが、健康な限り好きなコーラスを続けて行きたいと思っている。天国から見守ってください。心からご冥福をお祈りします。合掌
(2022/11/2)
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